近年のバージョンアップで追加された「効果量」の表示機能 ~その用途と活用法~
近年のJMPのバージョンアップ において、最新版のJMP 18ではt検定における効果量「Cohenのd」(Cohen's d)を、JMP 17以降では回帰分析における効果量「η2」(イータ2乗)、「ω2」(オメガ2乗)を出力できるようになりました。 効果量とは、統計モデルにおける説明変数(要因)が目的変数に与える影響の大きさを示す指標です。要因が(偶然ではなく)目的変数に影響を与えているかを示す指標としてp値がありますが、これは統計的な有意性を判断するものであり、効果の大きさを示すものではありません。 JMPでは「モデルのあてはめ」のレポートとして、以下の「効果の要約」が表示されます。このレポートでは、p値が小さい順(対数価値が大きい順)に並びますが、これは性別、薬、性別*薬の順に効果が大きいことを直接示すわけではありません。あくまで統計的な有意性の大きさを示しています。 ...