レベル:初級
生体情報モニタは、最新のセンサー技術で、連続的に情報を提供する。治療上、安静が必要な集中治療室や術後など治療へ反応を経時的に見る場合、多くの生体情報が観察でき、AC電源で稼働する固定型のベッドサイドモニタが選択される。一方、一般病棟では、退院に向け自立した活動をされている方も多く、リスクは低減しているが、最低限の生体情報の観察が必要になる場合がある。リスクと利便性を踏まえ、電池を使用する携帯型のテレメータ送信機が広く用いられている。
生体情報モニタは、本来、「生体アラーム」と呼ばれる上下限閾値や不整脈を検知し、早期発見・早期対応を目的とするが、「テクニカルアラーム」と呼ばれる機械やセンサー・使い方によるアラームも少なくない。目的外アラームのため、“false-alarm(偽アラーム)”と呼ばれる。誤った警報が続くと、次第に、脅威に対し鈍感になってしまう。(オオカミ少年症候群)
今回、我々は、テレメータ送信機の”電池交換アラームの即時対応”に着目し、取り組みを行った。分析には、JMP16を用いた。特性要因図・乱数シミュレーション・管理図・信頼性成長 などを活用した。
一連の業務改善活動について報告する。