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ゲルの官能評価用語の選定および食感マッピングによるゲル化剤の特徴の視覚化_樋口 侑夏(2020-JA-PO-P1)

レベル:初級

 

食品のおいしさに重要な因子の一つがテクスチャーである。ゼリーやプリンのようなゲル状食品のテクスチャーを付与するゲル化剤において、高分子多糖類の種類やその配合比率を調整することにより、多様な食感設計を可能にする。メーカーのニーズやトレンドに合わせたゲル化剤の開発および提案を行うために、官能評価が重要になる。しかしテクスチャーの捉え方には個人差があるため、評価用語を主観的に設定してしまうと、適切な用語の選出漏れが起こる可能性や、担当者によるバイアスが強くかかってしまう。また、評価基準が個人に依存してしまい、ゲル化剤の特徴の認識にも差異が生じる恐れがある。本研究では、多重対応分析を用いて客観的に評価用語を選定し、評価基準を標準化した。さらに官能評価の結果を多変量分析(主成分分析、クラスター分析)することでゲル化剤の有する食感の特徴を相対的に位置づけし、食感マッピングによって視覚的に共有化できた。

 

ペクチンをはじめとするハイドロコロイドや天然食品素材、機能性素材を、海外の素材メーカーから取りそろえ、国内食品メーカーに活用ノウハウを提供するユニテックフーズ株式会社で研究開発を行う。統計解析を活用したデータ分析から、商品開発やコア技術の創生に携わる。

Presenter