レベル:初級
昭和電工マテリアルズでは2017年頃から当社主力製品である機能性材料開発に統計的手法を取り入れる取組みを全社的に進めています。機能性材料開発は、数十に及ぶ設計変数をチューニングして、複数の目的変数を最適化する極めて複雑な設計最適化問題であり、それを解くために日々試行錯誤が繰り返されています。
実験計画法等の統計的手法はこうした試行錯誤の負担軽減に有効ですが、大学で統計教育を受けていない多くの材料研究者にとって、統計的手法を実務に取り入れ、使いこなすのは容易ではありません。そこで我々が着目したのが、統計初心者でも使いやすいJMPでした。JMPを軸に統計スキルと材料知見を併せ持つ二刀流人財の育成を4年間実施して、現在では統計的手法の活用事例が日々多くの部門から挙がってきています。
本発表では
・材料メーカーとしてJMP&統計学を推進する意義と効果
・当社における社内データサイエンティスト育成の取り組み
・各所属部門のJMPユーザー自身による教育・普及活動
について推進担当者の立場からお話します。
※本発表の動画の公開は2022年1月31日をもって終了させていただきました。