レベル:中級
本報告は、アートマネジメント分野におけるサービス品質評価の方法を提案するものである。統計分析には、JMP Pro 16を用いる。具体的には、公立美術館が提供するサービスの満足度について高橋・川﨑(2019)が提唱する選抜型多群主成分回帰分析の手法を参考に、公立美術館の利用者を対象に調査を行う。調査結果の分析を通じ、公立美術館が利用者に対してサービス提供を行う際に重視すべき要因を明らかにする。質問群はハード(建物・内装)、ソフト(職員の対応)、展示内容の3群による構成を想定している(各質問は7件法とする)。調査票は4ページである。まず広島大学の学生を対象に授業内で事前調査を行い、それをもとに調査票を作成し本調査を行う予定である。
参考文献
Van Ryzin; G. G. (2006). Testing the expectancy disconfirmation model of citizen satisfaction with local government. Journal of Public Administration Research and Theory; 16(4); 599-611.
高橋武則・川崎昌(2019)『アンケートによる調査と仮想実験: 顧客満足度の把握と向上』日科技連。
山本昭二(2010)『サービス・クォリティ: サービス品質の評価過程』千倉書房。
※本発表の動画の公開は2022年1月31日をもって終了させていただきました。