以前、日本の気候変動を調査するために、累積和管理図を使って、気温のシフトや変化点を調べていたことがあります。その際、さまざまな観点から試行錯誤しながら分析していたため、JMPの[累積和管理図]を何度も起動していました。
しかし、累積和管理図は、メニューバーから[分析]メニューをたどり、さらに深い階層まで進んで選択する必要があります。1、2回であれば問題ありませんが、頻繁にこの操作を繰り返すのは手間がかかり、少し負担に感じることもあります。

このように、「やることは決まっていて、いつも同じJMPのメニュー(プラットフォーム)を使う」というケースは少なくないのではないでしょうか。
実はJMPでは、特定のプラットフォームにショートカットキーを割り当てたり、ツールバーに登録したりすることができます。これらを設定しておくと、上記の例のような[累積和管理図]もすぐに起動できます。

今回は、その設定方法を分かりやすく解説します。
以下では[累積和管理図]を例に説明しますが、他のプラットフォームでも同様の操作で設定できます。
JMPのメニューエディタ
ショートカットキーの割り当てやツールバーへの登録は、まずメニューバーから
[表示]>[カスタマイズ]>[メニューバーとツールバー]
を選択し、JMPメニューエディタを開きます。

①特定のプラットフォームにショートカットキーを割り当てる
JMPメニューエディタで、左上の「メインメニュー」から[CUSUM(累積和)管理図]を選択します。
次に、「ショートカット」の欄で、新しいショートカットキーを割り当てます。ここでは例として、「Ctrl + Shift + C」を割り当てています。

[割り当て]ボタンをクリックすると、[累積和管理図]のショートカットキーとして「Ctrl + Shift + C」が設定されます。
注意:「Ctrl + C」や「Ctrl + V」などのあらかじめ別の操作に割り当てられているショートカットは使用できません。
②特定のプラットフォームをツールバーに登録する
ここでは、次の流れで設定します。アイコンを選択する ⇒ ツールバーを新規作成する ⇒ 作成したツールバーに累積和管理図を登録する
a. アイコンの選択
まず、「アイコン」の欄から、ツールバーに表示するアイコンを割り当てます。
JMPにあらかじめ用意されている「ビルトインアイコン」を選択することもできます。また、独自に作成したアイコンを画像ファイルとして保存しておき、そのファイルを参照して割り当てることもできます。

b. ツールバーの新規作成
JMPメニューエディタで「ツールバー」の項目に移動します。
その中にある任意の項目を選択した状態で右クリックし、[ツールバーの新規作成]を選択します。下図の例では、「最初の操作」を選択した状態で操作しています。
ここでは、ツールバーの名前を「よく使う機能」とします。また、「一般」の欄にある「内部名」も任意に設定します。特に変更する必要がなければ、デフォルト値のままでも構いません。

c. ツールバーに登録
その後、「よく使う機能」に属しているアイテムを選択し、「一般」と「アクション」を設定します。
「ビルトインコマンド」では、このアイコンをクリックしたときに[累積和管理図]のプラットフォームを起動するように設定します。

a~cの操作が完了したら、メニューバーから
[表示]>[ツールバー]を選択し、新しく作成したツールバー[よく使う機能]にチェックを入れます。

これで、新しく作成したツールバーに[CUSUM]のアイコンを表示できるようになります。

ちょっとの設定で、日々の分析がラクに
今回はCUSUM管理図を例にしましたが、この方法はJMPの他のプラットフォームにも適用できます。
また、ショートカットキーやツールバーの設定は、一度設定すれば、JMPを終了しても保持されます。
よく使う機能をすぐに起動できるようにしておくことで、メニューを探す時間を減らし、分析そのものにより多くの時間を使えるようになります。
ぜひ試してみてください。
by 増川 直裕(JMP Japan)
Naohiro Masukawa - JMP User Community