Informat(string, <formatName>)関数を用いることで、JMPのデータテーブルにあるデータタイプが文字の日時列を数値に変換することができます。
この関数は引数stringとして与えられた文字列を、引数formatNameで指定された形式で解析します。
以下では日付時間関数の引数として使用できる形式と、そうでない形式(形式パターンの利用)の2通りについて例を用いてご説明します。
例1)日付時間関数の引数として使用できる形式の場合
1-1. 「日時_文字」列に"y/m/d h:m:s"の形式で時間が文字として入力されている場合を考えます。

1-2. この場合は非常にシンプルで、データテーブルに新しい列「日時_数値」を作成して、[列]>[計算式]より次の計算式を設定します。
Informat( :日時_文字, "y/m/d h:m:s" )
1-3. これにより、列「日時_数値」には1904年1月1日の午前0時からの秒数が表示されます。

1-4. もともとの形式"y/m/d h:m:s"で表示させたいと思いますので、「日時_数値」列を選んで[列情報]から表示形式を"y/m/d h:m:s"に変更します。

1-5. [列情報]のウィンドウを閉じますと、列「日時_文字」と同じ形式で表示された数値の列「日時_数値」が作成されます。

例2)形式パターンを利用する場合
2-1. 下図のような「日時_文字」列には"yyyy_mm_dd hh:mm:ss"という形式で値が表示されているが、これは引数formatNameとしては使うことができません。

2-2. このような場合、引数formatNameには"Format Pattern"と入力して、3つ目の引数で形式パターン(※1)を設定します。データテーブルに新しい列「日時_数値」を作成して、[列]>[計算式]より次の計算式を設定します。
※1 形式パターンは列「日時_文字」の表示に合わせて入力します。形式パターンを使ったカスタム日付時間表示形式 を参考に必要なパターンを入力してください。
Informat( :日時_文字, "Format Pattern", "<YYYY>_<MM>_<DD> <hh24>:<mm>:<ss>" )
2-3. これにより、列「日時_数値」には1904年1月1日の午前0時からの秒数が表示されます。

2-4. 列「日時_数値」での表示形式を列「日時_文字」と同じくする場合には、列「日時_数値」の[列情報]ウィンドウで[表示形式]から[形式パターン]を選びます。
2-5. [形式パターンの設定]をクリックするとウィンドウが表示されますので、「形式パターン」フィールドに"<YYYY>_<MM>_<DD> <hh24>:<mm>:<ss>"と入力して[OK]をクリックします(※2)。
※2 ビルトインの形式を使用したり、「フィールド記述子」を使用して任意の表示形式を設定することもできます。

2-6. [列情報]のウィンドウを閉じますと、列「日時_文字」と同じ形式で表示された数値の列「日時_数値」が作成されます。
