cancel
Showing results for 
Show  only  | Search instead for 
Did you mean: 
Choose Language Hide Translation Bar
カスタム計画を用いたフロー反応条件の最適化_牛渡 誠(2021-JA-PO-P1)

レベル:初級


【発表者】

牛渡 誠, 杏林製薬株式会社 わたらせ創薬センター 合成研究所

 

【発表概要】

医薬品開発では、原薬の合成経路の確立や反応条件の最適化は常に急務を要している。そのため、より少ない検討で確実に仕上げることが理想となる。しかし、現在製造で汎用されているバッチ合成法の利用を考慮してこれらを検討しているものの、多くは理論通りの結果を得られず、反応条件に関しては詳細なチューニングを必要とすることが多く、故に検討時間を必要としてしまう。一方、フロー反応はバッチ法では困難な反応に対応できることもあり、近年、多くの研究機関が検討し、急速に発展している手法である。しかしフロー反応は通常の化学反応条件に加えて流速やチューブ径などバッチ法にはない特有の条件を持ち合わせているため、検討項目が増えることが多い。我々はこれらを考慮した上で実行可能な実験数を意識し、今現場で出来る検討方法としてカスタム計画を利用し、フロー反応条件の最適化を行った。プロセス生産として場面に合わせた複数解を得られるといった観点からも有用な手法であることを紹介する。

 

【発表者プロフィール】

杏林製薬株式会社2006年入社。2012年より、現所属である開発合成部門の担当となる。この頃から統計的手法に興味を持ち、DoE手法の学習、部内導入を行う。数年前にJMPを、そして昨年はJMP Proの導入を行い、統計的手法を駆使したプロセス化学研究を行っている。