レベル:上級

超設計は超構造関数に基づく汎用的で解析的な設計である.この汎用性を更に広げ解析性を更に高めるために二つの拡張を行う.一つは関数の必要な部分だけを抜粋して用いる抜粋超設計で,もう一つは代入関数(超構造関数に超因子の値を代入した関数)を列方向関数とした多頭頑健設計を併用する複合型頑健設計である.

 

超構造関数は直積実験のデータを超因子(特別に指定した設計因子)の多項式として二重推定構造の関数である.これを用いることで関数の極値(極大値,極小値)や変曲点を活用する高度に解析的な設計が可能となる.ただし,関数の近似度が十分高くないと設計にリスクを生じる.この場合に,必要な極値や変曲点の近辺を抜粋してそらの超構造関数を組合わせて用いれば十分に高い近似度での設計が可能になる.これが抜粋超設計である.

 

超構造関数の近似度が高い場合でも,パラメータが多数の場合には最適化でトレードオフの問題が生じる.例えば頑健設計の場合には全てのパラメータを同時に頑健にすることはできないし,目標(目標値,目標関数)が与えられた場合に全てのパラメータを同時に目標に近づけることはできない.更に困難なのは頑健でかつ目標に近づけるという両方を考慮した設計の場合は多重のトレードオフの問題になる.本研究はこれらの問題を解決するための複合型超設計の理論とその応用について提案する.

Published on ‎05-20-2024 03:33 PM by Staff | Updated on ‎05-20-2024 03:39 PM

レベル:上級

超設計は超構造関数に基づく汎用的で解析的な設計である.この汎用性を更に広げ解析性を更に高めるために二つの拡張を行う.一つは関数の必要な部分だけを抜粋して用いる抜粋超設計で,もう一つは代入関数(超構造関数に超因子の値を代入した関数)を列方向関数とした多頭頑健設計を併用する複合型頑健設計である.

 

超構造関数は直積実験のデータを超因子(特別に指定した設計因子)の多項式として二重推定構造の関数である.これを用いることで関数の極値(極大値,極小値)や変曲点を活用する高度に解析的な設計が可能となる.ただし,関数の近似度が十分高くないと設計にリスクを生じる.この場合に,必要な極値や変曲点の近辺を抜粋してそらの超構造関数を組合わせて用いれば十分に高い近似度での設計が可能になる.これが抜粋超設計である.

 

超構造関数の近似度が高い場合でも,パラメータが多数の場合には最適化でトレードオフの問題が生じる.例えば頑健設計の場合には全てのパラメータを同時に頑健にすることはできないし,目標(目標値,目標関数)が与えられた場合に全てのパラメータを同時に目標に近づけることはできない.更に困難なのは頑健でかつ目標に近づけるという両方を考慮した設計の場合は多重のトレードオフの問題になる.本研究はこれらの問題を解決するための複合型超設計の理論とその応用について提案する.



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