「工程能力」とは、安定状態にある工程のばらつきを仕様限界を基準に見たものです。「工程能力分析」は、工程の中心とばらつきを仕様限界に照らして要約した指標であり、工程が仕様限界内にどれくらいとどまっているかを調べることができます。
JMPでは、工程能力指数(Cp、Cpk、Pp、Ppkなど)を算出する機能はもちろん、指数とともに関連するさまざまなグラフを表示できるので、複数の工程に対する工程能力分析を探索的かつ効率的に行うことができます。
本動画では、JMPで工程能力分析を行う基本事項を示し、ゴールプロットや工程性能グラフなど、JMPで複数の工程を比較検討する際に役立つグラフとその利用方法をご紹介します。
JMPで工程能力分析が行えるプラットフォーム(赤枠)
本動画の操作は、JMPのサンプルデータで試すことができます。
サンプルデータは、JMPのメニューバーから [ヘルプ] > [サンプルの索引] を選択し、サンプルデータ名を検索することにより検索することができます。
※本動画は、動画作成時点の最新バージョン(JMP 18.0.1)を用いています。
目次
Part 1. JMPで工程能力分析を実施するための基本操作
Section 1. 「一変量の分布」を用いた工程能力分析(17分59秒)
- 例1-1.「一変量の分布」を用いた工程能力分析について
- 表示される工程能力指数の説明(群内シグマ、全体シグマ、不適合率など)
Section 2. 正規分布に従わないデータの工程能力分析(6分18秒)
- 例1-2. 正規分布に従わないデータの工程能力分析(対数正規分布をあてはめ、工程能力指数を計算)
Part 2. 複数の工程変数があるときの効果的な工程能力分析
Section 1. 「工程能力」プラットフォームの利用(14分50秒)
- 「工程能力」プラットフォームの特長
- 工程能力分析に特化したプラットフォーム
- 最適な分布をあてはめ、その分布に従う時の工程能力指数を算出
- 複数の工程を一度に分析する際に役立つグラフ(ゴールプロット、工程能力箱ひげ図など)を作成
- 例2-1. 正規分布に従う複数の工程に対する分析
- 例2-2. 各工程に最良の分布をあてはめ工程能力分析を実施
Section 2. サブグループを用いて工程能力指数を算出(8分58秒)
- 例2-3. サブグループを用いて工程能力指数を算出
- 安定指数について
Section 3. 「工程のスクリーニング」プラットフォームの利用(9分25秒)
- 「工程のスクリーニング」プラットフォームの特長
- 多数の工程データを探索的に調べるプラットフォーム
- 各工程の結果をまとめた要約表を表示
- 要約表から調べたい工程について、インタラクティブな操作で詳しく調べられる
- 用いる工程変数は正規分布に従うことを仮定する
- 例2-4. 多数の工程データをスクリーニング