生存時間分析(Cox比例ハザードモデル)では、自動的に共変量を選択するためのステップワイズの機能が備わっていません( ※1 )。
そのため、手動で共変量を選択する必要があります。
共変量の選択方法やその選択規準はいくつか方法が提唱されており、明確な使用基準はありませんが、 ご参考例として、簡便な以下の方法をご紹介します。
共変量を減らす方法
- Cox比例ハザードモデルに入れる共変量(効果)が決まったら、 [モデルのあてはめ]や[比例ハザードのあてはめ]プラットフォームを起動します。
- あらかじめ共変量と定めたすべての列を[モデル効果の構成]に入れ、 その他[打ち切り]などを必要に応じて設定し、[実行]をクリックします。
- 表示されたレポートの[効果の要約]における「各要因」(効果)のp値を確認し、 p値の最も大きい要因を選択して[削除]をクリックします。
- すべての要因のp値があらかじめ設定しておいた基準に合致するまで、3の手順を繰り返します( ※2 )。
※1 「JMPのステップワイズ法は、どのような分析で実行できますか。」
JMPでは最小二乗法による方法(回帰分析や分散分析)とロジスティック回帰に対してステップワイズ法を実行することができます。JMP Proでは、[モデルのあてはめ]の[一般化回帰]を用いることでも、変数増加法などによるモデル選択が可能です。
※2[効果の要約]はJMP 12からの機能です。JMP 11では[効果の尤度比検定]のp値を元に、そのつど上記の手順2を実行して効果を減らす必要があります。
FAQ #3801