Col Mean関数等の関数は、JMPでは事前計算関数と呼ばれています。これらの事前計算関数は行の除外の属性を無視するので、除外された行が計算に含まれます。
この動作については、JMPのオンラインヘルプに記載がありますので、詳細は以下をご参照ください。
上述のとおり、Col Mean関数での計算結果には、除外された行が計算に含まれます。 除外された行を計算に含めずに平均値を得るには、「一変量の分布」プラットフォームを使用する方法があります。
どうしてもCol Mean関数で除外された行を計算に含めずに平均値を得たい場合には、Col Mean関数のBy変数に、Excluded( Row State() )を指定する方法があります。 Excluded( Row State() )は、現在の行が除外されている場合は1、除外されていない場合は0を戻しますが、これをBy変数の箇所に指定することで、 除外されている行と除外されていない行それぞれの平均値をCol Mean関数に計算させることが可能です。
Excluded( Row State() )に関しては、JMPのオンラインヘルプに記載があるので、詳細は以下をご参照ください。
たとえば、除外された行を計算に含めずに列「data」の平均値をCol Mean関数で計算する場合、以下のような計算式を作成します。 この計算式は、除外されている行に対しては列「data」の除外されている行の平均値を戻し、 除外されていない行に対しては列「data」の除外されていない行の平均値を戻します。
上述に相当する計算式を計算式エディタにコピー&ペーストで貼り付ける場合、以下を使用することが可能です。
Col Mean( :data, Excluded( Row State() ) )
※上述の計算式は列名が「data」であることを想定しています。ご自身のデータが異なる列名を使用している場合は、ご自身の列名に応じてdataの箇所を書き換える必要があります。
※By変数はCol Meanに限らず、Col Sum、Col Stddev等Colで始まる他の多くの関数でも使用することが可能なので、このFAQで紹介した内容は他の関数でも応用が可能です。各関数の詳細に関しては、以下のオンラインヘルプの各関数の説明をご参照ください。