ある列に対する幾何平均を求める方法は、いくつかあります。
[一変量の分布]プラットフォームを使う方法
[分析]→[一変量の分布]で、列名が表示されたタイトルバーの赤い三角ボタンから[表示オプション]→[要約統計量のカスタマイズ]を選択し、表示する統計量として幾何平均を選択します。
ヘッダ統計量を使う方法[JMP 18~]
データテーブルの行番号上にある Σをクリックすることで、各列の統計量が表示されます。 デフォルトでは幾何平均(GeoM)は表示されませんが、いずれかの列のヘッダ統計量でマウスを右クリックして[環境設定]を選び、[ヘッダ統計量]パネルで連続尺度の統計量として追加することができます。
計算式エディタを使う方法
計算式エディタで簡単に式を設定することもできます。
例1:行ごとの幾何平均
変数:X1、X2、・・・、X6の幾何平均を求める計算式(幾何平均の定義に基づいた計算式)

この図の計算式を再現する際には、計算式エディタで次の内容をコピー&ペーストします。
Root( :X 1 * :X 2 * :X 3 * :X 4 * :X 5 * :X 6, 6 )
対数の性質を使った計算式

計算式エディタの列の一覧上で「X1」から「X6」まですべて選び、右クリックから[組み合わせ]→[幾何平均]により「幾何平均[X1, X2, X3, X4, X5, X6]」が追加されるので、そちらをクリックして設定します。
この図の計算式を再現する際には、計算式エディタで次の内容をコピー&ペーストします。
Exp(
(Log( :X 1 ) + Log( :X 2 ) + Log( :X 3 ) + Log( :X 4 ) + Log( :X 5 )
+Log( :X 6 )) / 6
)
例2:ある変数(列)に対する幾何平均
変数「Y」のデータに対する幾何平均を求める計算式(幾何平均の定義に基づいた計算式)

計算式の作成には、Product、Subscript、Nrow、Root関数を使用しています。
この図の計算式を再現する際には、計算式エディタで次の内容をコピー&ペーストします。
Root( Product( i = 1, N Row(), :Y[i] ), N Row() )
対数の性質を使った計算式

幾何平均の対数をとることによって求めた計算式。
計算式の作成には、Summation、Subscript、Nrow、Root、Log、Exp関数を使用しています。
この図の計算式を再現する際には、計算式エディタで次の内容をコピー&ペーストします。
Exp( Summation( i = 1, N Row(), Log( :Y[i] ) / N Row() ) )