概要
列プロパティをスクリプトで設定するためにJMPスクリプト言語(JSL)を使用する場合、列は単に全ての列プロパティのためのリポジトリであることを理解することが重要です。列は与えられた引数の評価や検証を行わずに、与えられた値を列プロパティに保存します。変数を含むJSLコードを用いて列プロパティを追加するためには、スクリプトは変数を実際の値に変換しなければなりません。
これを実施するための1つの方法は、式を使用することです。以下の例では、Eval Expr()関数が、Expr()関数の中にある変数を評価し、その値で置換します。外側にあるEval()関数は置換が行われた後、ステートメント全体を評価します。
手順
JMPのセッションで、[ファイル]メニューをクリックし、[新規作成]→[JSLスクリプト](JMP 17以前は[新規作成]→[スクリプト])を選択します。 以下のスクリプトをコピーし、スクリプトウィンドウに貼り付けてください。 サンプルスクリプトを実行するには、[編集]メニューをクリックし、[スクリプトの実行]を選択します。
/* サンプルのデータテーブルを開きます。 */
dt = Open( "$SAMPLE_DATA\Big Class.jmp" );
/* 期待する仕様限界の値を割り当てます。 */
lLimit = 55;
uLimit = 70;
tLimit = 62.5;
/* 列プロパティの「仕様限界」に限界値を保存します。 */
Eval( //置換が行われた後、式全体を評価します。
Eval Expr( //Expr()関数の中にある変数を評価し、その値で置換します。
:”身長(インチ)”n << Set Property(
"Spec Limits",
{LSL( Expr( lLimit ) ), USL( Expr( uLimit ) ), Target( Expr( tLimit ) ), Show Limits( 0 )}
)
)
);
追加のドキュメント
JMPスクリプト言語の詳細は、JMPスクリプトガイドで確認可能です。 JMPのメニューから[ヘルプ]をクリックし、[JMPオンラインヘルプ](JMP 17以前は[JMPヘルプ])を選択することでガイドにアクセス可能です。 オンラインヘルプのコンテンツの一覧から[スクリプトガイド]を選択してください。
注: このFAQは下記JMP Noteの内容をもとにしています。
JMP Note 575399 - How to script Column Properties using variables