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rei_yama
Staff
JMP Japan Superusers Interview: Vol. 2

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濱口 勝重 氏

株式会社村田製作所

 

JMPユーザー歴:

1999年5月頃から

私の意外な一面:

シャイなところです。人見知りなので第一印象では怖く見えることがあるようですが、実際はそうではなく、温和で社交的な性格です。

温泉やサウナが好きで、東京近辺はかなり行きました。頻繁に利用したのは、羽田空港や東京駅に近い大井町の「おふろの王様®」です。いろいろなお風呂がありサウナが広いです。他には、練馬区の「久松湯」、東松山の「蔵の湯」、武蔵小山の「清水湯」もオススメです。東京以外では出雲市駅前の「らんぷの湯」もいいですね。小さいけれどとても泉質が良いです。

 

1.JMPの機能で最も気に入っているものは?

データとグラフのリンク機能です。グラフで興味のある部分をクリックすると、グラフとデータがハイライトする点です。

 

2.初めての仕事は何でしたか?

大学1年の夏休みに家電量販店で働きました。将来、電機関係の仕事に就きたいと思っていたところ、大学でアルバイトの募集があったのがきっかけです。オーディオ関係のフロアを担当していて、初めて売れた商品がソニーの「ウォークマン®」だったのを覚えています。働くうちに「こっちが真剣にならないと相手は何も興味を持ってくれないな」と気づきました。「この商品を私はこんな風に感じていて、だからこれを良いと思っている」ということを一心に本気で話すと、お客様に伝わって買ってくださることがあったのを覚えています。

 

3.統計に関心をもったきっかけは何でしたか?

一般財団法人日本科学技術連盟主催の「品質管理セミナーベーシックコース」という6か月間のセミナーを受講したのがきっかけです。それ以前にも数式や計算への理解はある程度ありましたが、数式として分かっていても、それがどういう意味をもって仕事でどう使われるのかの理解が不充分でした。このセミナーで基本から順番に学んでいく過程で、統計への理解が深まって自然に関心が高まりました。ちょうど同じ時期に、社内でJMPを導入することになり、さらに興味を持ちました。

 

4.統計的に関わる仕事を最初に行ったのはいつでしたか?

1997年に、自社製統計解析ソフトウェアの改訂業務が最初です。当時はMS-DOSからWindows®への変遷の時期で、MS-DOSベースで作られていたものをWindows®ベースへの移植と、社内ユーザーのサポートを行っていました。

 

5.プロフェッショナルとして、最も誇らしく感じた瞬間は?

社内研修の受講後に「このデータをどのように解析したらいいですか?」と踏み込んで相談を受けることがあります。こういう時に「統計やデータ解析を学んで、興味を持ってくれたんだな」と実感が湧いてとても嬉しく感じました。

また最近、社内の業務支援としてデータ解析の相談を受けたことがありました。相談者から説明を聞きながらいっしょに解析するのですが、グラフのリンク機能を使って確認していくと、ある時点での変化に気づき「この時に設備のメンテナンスをしたのではないですか?」と尋ねたところ、まさにそれが原因であり、データ解析で判明したことに相談者が非常にびっくりしていたのを見ると嬉しかったですね。

 

6.仕事のどの部分が好きですか?

今は社内研修の講師をしています。現場のサポートを行っていると、以前私が教えた内容、たとえば、実験計画法などを業務が変わってからも自分で関心を持って使ってくれている社員がいたり、「JMPでデータ解析をやっているんです」と声をかけてくれる社員もいます。仕事でそのような反応が得られるのは、やはりやりがいを感じます。

 

7.最近JMPをどのように活用していますか?

SQC(Statistical Quality Control、統計的品質管理)の教育と、社内エンジニアのフォローアップに使っています。実際にJMPを業務のなかでどう活用すれば良いか実践的に指導しています。

 

8.JMPを用いた最初のプロジェクトは何でしたか?

従来使用していた自社製ソフトウェアを他社製のもの(JMP)への切替プロジェクトでした。製造工程データをデータベースに蓄え始めており、そのデータを解析するには自社製ソフトウェアはパワー不足だったので、JMPの「探索的データ分析」が非常に有効ということが分かり、JMPを導入することになりました。当時は日本語版JMPの発売前でしたので、英語版JMPJMPサポートスタッフに教えてもらいながら、社内向けJMP操作マニュアルを作成しました。

 

9.JMPの開発者や、John Sallに何か伝えたいことはありますか?

「決定的スクリーニング計画」では、6因⼦か7因⼦であれば最低でも20回の実験数が必要となりますが、実際に開発する立場からするとその数をこなすのは簡単ではないでしょう。少ない実験数で結果を出せる機能や、いま持っているさまざまなデータや知識から最適な実験を計画してくれる機能が欲しいところです。

 

10.将来的に、データサイエンスやアナリティクスの分野は、どのように変化すると思いますか?

AIの進歩によって、いま行われている「データ解析」は将来AIが全部行うようになるでしょう。そうなると、総合的でクリエイティブな分野こそが「人の仕事」になります。

我々メーカーでクリエイティブな領域といえば「研究開発」です。その仕事のなかで統計をいかに活かしていくかがこれから重要になると考えています。つまり、ゆくゆくはデータサイエンティストとしての仕事になっていくのかなと考えています。

大量のデータを使って解析するというのはもう「人の仕事」ではなくなり、いかに少ないデータで結果を出していくかというところで勝負になっていくからこそ、人間がちゃんと考えていく必要があるのです。JMPがそういう所をアシストしてくれるソフトウェアであり続けて欲しいと願っています。