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JMPによる胃がん診療の問題解決と治療最適化
JMPによる胃がん診療の問題解決と治療最適化

昭和大学 医学部(昭和大学 江東豊洲病院) 消化器外科 准教授 伊藤 寛晃
昭和大学 江東豊洲病院 消化器センター 教授・センター長 井上 晴洋

 

発表者は消化器外科医であり、JMPにより科学的事実を明らかにすることで、胃がんの最適な治療法を提案してきた。 ①未分化成分を含む早期胃がんには、リンパ節郭清を含む外科的治療を考慮(J Exp Clin Cancer Res. 2011;30:117)。 ②早期胃がんの内視鏡的治療後、組織学的に水平方向の腫瘍露出があれば追加切除を行い、静脈侵襲または粘膜下層中層以深浸潤が認められた場合は外科的治療を考慮(Gastroenterol Res Pract. 2013;427405)。 ③脾臓合併切除は胃上部がんの予後改善に寄与しない(Anticancer Res. 2013;33:277-282)。 ④腹腔鏡下胃全摘術・体腔内吻合は、開腹手術と同等以上に安全(Surg Endosc. 2014;28:1929-1935)。 ⑤胃がんにおいて、血液7.5ml中にがん細胞が6個以上存在する場合は有意に予後が不良(World J Gastroenterol . 2016;22:10232-10241)。
本発表では、JMPを活用して、臨床における多くの情報から、いかにして意味のある情報を取り出すのか、実際の操作を含め具体的に示したい。