JMPの信頼性予測で生産数と返品数の時系列データから将来の返品数を予測する時は適合故障モデルの選択がポイントとなる。故障モデルは製品全体と型式やバージョンで異なることがあるし、経過と共に変化することがある。産業機械、計量機器、電子機器、自動車部品などの信頼性予測の指導経験では、部分故障が圧倒的に多い。摩耗故障モードで全体故障の場合は累積故障率と返品数が時間と共に増加し続けるが、部分故障では累積故障率が時間と共に頭打ちになり故障発生数が0に収束する。累積故障数も控えめな数字になる。つまり部分故障か否かは重要なポイントとなる。故障モデル判定の拠り所はモデルの比較のテーブルの統計量や尤度比検定であるが、予測時期が早いと部分故障か全体故障か判定に迷うことがある。部分故障が発生する原因についても考察する。信頼性予測で準備するデータは欠測値があっても、故障数が少なくても良い。出荷時期と稼働開始時期にズレあっても良い。ただし出荷時期と故障時期が同じデータは除外しないと部分故障モデルのあてはめができない。クレームデータの傾向分析で故障期間の分析(寿命の一変量)を行ない、気になるところは信頼予測を行う。
Presented At Discovery Summit Japan 2025
Presenter
Schedule
Friday, Nov 7
12:30-1:15 PM
Location: Ped 3
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