cancel
Showing results for 
Show  only  | Search instead for 
Did you mean: 
Choose Language Hide Translation Bar
質問紙調査のための仮想実験と最適計画_髙橋 武則(2022-JA-50MP-22)

レベル:中級

 

【発表者】

慶應義塾大学 大学院健康マネジメント研究科

客員教授 髙橋 武則

 

【発表概要】

質問紙調査の事例の多くは考察の段階で終わっており,一部には考察に基づいた提案を行うケースも存在するが,その場合の提案はあくまでも仮説発想(発想を示すこと)で止まっており,仮説検証(検証実験)までを行うケースは殆どない.一方,質問紙実験であるコンジョイント分析の事例は多く発表されているが,その殆どはコンジョイント分析に特化した単体のアプローチである.そして,それらのコンジョイント分析には実験計画の工学的な応用の観点から次の3つの問題点が存在している.①量的因子も質的に扱っていること,②積項(交互作用)や2次項を無視していること.③解析・設計は分散分析に基づいてシンプルな条件決定を行っていることである.これら3点は相互に絡み合っており,これらを総合的に解決する方法として次の3つが有効である.[1]最適計画(カスタム計画)を採用すること.[2][1]のデータで重回帰分析の変数選択を採用すること.[3][2]の推定重回帰式に基づいて数理計画法を実施すること.本研究は質問紙調査と質問紙実験をコラボさせるとともに質問紙実験の問題点を克服するための工夫を行った方法を提案する.

 

【発表者プロフィール】

50年近くに亘りTQM(Total Quality Management:総合的質経営),SQM(Statistical Quality Management:統計的質経営)および設計論の研究を行ってきた.21世紀に入ってからは新しい設計パラダイムである超設計(Hyper Design)を提案し,その数理であるHOPE理論(Hyper Optimization for Prospective Engineering)を開発しその支援ソフトHOPE-Add-inをSAS社との共同開発行っている.この取組みによりこれまでに考え方である「超設計」,統計数理である「HOPE理論」,支援ツールである「HOPE-Add-in for JMP」の三位一体による新しい設計法を実現している.そしてこの理論の社会科学的延長線上で選抜型両側因果分析(表側因果分析 としての[多群主成分回帰分析]+裏側因果分析としての[因子回帰分析])を提唱し,現在は選抜型両側因果分析後の進展アプローチである反転因果分析(準SEMにあたる因果分析方法)を提案している.

 

【論文集】
論文集のサイトへ
https://community.jmp.com/t5/Discovery-Summit-Japan-2022/Discovery-Summit-Japan-2022-%E8%AB%96%E6%96...

 

※動画公開は11月30日(水)まで。
 公開を終了いたしました。