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作業ミスを誘発する組織要因を可視化し 改善を促進する仕組みの提案

 東林コンサルティング 代表 細島 章

 

製造現場で作業ミスが発生すると作業者の確認不足や不注意が原因とされることがある。ところが実際には、作業標準自体の欠陥、不適切な作業教育、作業標準の変更管理の不備、作業手順に関する違和感や気づきを作業者が発信しにくい職場環境など、多くの組織要因が作業ミスの背後に潜んでいる事がある。

 

本報告ではアンケート調査結果を多面的に統計分析する事によってミスを生む組織要因を可視化してマネジメント課題を明らかにする仕組みを提案する。アンケート調査は、作業標準・作業教育・変更管理・気づきの発信などに関する9項目の質問に対して、大いにそう思う~どちらともいえない~全くそう思わないの5段階の選択肢を用意する。回答の分析では、回答分布の特徴をモザイク図で可視化し、組織・職位・社員区分・経験年数による回答の差異をPearsonのカイ2乗検定、Turkey-KramerのHSD検定などで行う。分析結果に基づいて、管理監督者と問題点・課題・解決策を協議する。マネジメントによる対策が実施された後に第2回アンケート調査を実施し、第1回からの変化を全体と層別で判定することにより対策の効果を測定して、新たな改善アクションを促進する。