Presented by
有馬 昌宏 氏
兵庫県立大学 大学院応用情報科学研究科 教授
Abstract
購買データなどの顕示選好データが容易に入手できるようになったビッグデータの時代において,費用と時間のかかるアンケート調査によって収集された表明選好データに基づく分析は,ビジネスや自治体などによる地域のマネジメントにどのような意味を持ち,どのような役割を担うことになるのであろうか.
各種のアンケート調査の企画・実査・分析に関わり,1990年代はSASを,2000年代に入ってからはJMPを用いてデータ解析ならびに統計関連の講義を行うようになった経験を踏まえて,これまでのアンケート調査に関する研究事例を紹介しながら,これらの疑問について私見を開陳する.
About the author
1982年に筑波大学大学院社会工学研究科を中途退学後,神戸商科大学で管理科学概論や経営情報論などの科目を担当.
2004年に兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科に転籍し,経営系データ解析などを担当.
著書の一つに「アンケート調査の方法」(1987年,朝倉書店,辻新六氏との共著)がある.