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JMPを用いた農産物直売所におけるPOSデータ分析

兵庫県内のあるJAより提供された直売所のある月のPOSデータを用い、直売所における販売状況に関する分析を行った。提供されたデータには、販売が発生した日付、顧客の年齢、性別、単品の購入金額・購入数量、商品カテゴリーといった情報が含まれていた。これらのデータを用いて、時系列分析、属性分析、併売分析、および販促イベントの効果測定を行った結果を紹介する。これらの分析に先立って、JMPのテーブル機能を用い購入者属性別の集計等を行った。通常よく用いられるPython等のツールにはない優れたGUI機能により分析作業の前処理が効率化されたことなども紹介する。さらに一変量の分析なども行い、データの特性を視覚的に把握することができた。そのうえでPythonなどを用い、時系列分析では、曜日ごとの来店者数や購入金額の推移を把握し、商品カテゴリーごとの売上の変化を分析した。また、外部データと関連づけて売上の変動要因を探った。次に、属性分析では、顧客の年齢や性別と購入商品の関係を明らかにした。併売分析では、グラフを用いて、よく一緒に購入される商品の関連性を可視化した。最後に、販促イベントの効果測定を行い、特定のプロモーションイベントが売上に与える影響を評価した。これらの分析を通じて、店舗の特性を把握し、今後の店舗運営の参考になるような情報を提供することを検討している。