一般大気中に存在する大気汚染物質のヒトへの曝露と健康影響を評価する大気環境疫学では、調査対象者個人に対して大気汚染物質の曝露量がどの程度か評価(個人曝露評価)することが極めて重要であり、かつ難しい課題である。超微小粒子(ultrafine particle: UFP)は粒子径が10nmから100nmと極めて小さく、環境濃度は重量濃度ではなく、個数濃度(particles/cm3)で表現されることが多い。また、UFPの曝露は心血管や中枢神経への影響が疑われている。近年、大気汚染物質の個人曝露評価では、地理空間情報を目的変数に用いるLand Use Regression Model(LURモデル)がよく用いられ、UFPについても報告がある。しかしながら、日本ではUFPの個人曝露評価に適用できるUFP空間分布に関する情報は十分ではない。そこで本研究では、横浜市を対象地域として、UFPの個人曝露評価に適用できるLURモデルの構築を試みた。本発表ではモデル構築から実際の曝露評価について報告する。
Presented At Discovery Summit Japan 2025
Presenter
Schedule
Friday, Nov 7
1:15-1:45 PM
Location: ROOM B
1:15-1:45 PM
Location: ROOM B
Skill level
Beginner
- Beginner
- Intermediate
- Advanced