Friday, Nov 7
11:25-11:55 AM
Location: ROOM C
高橋 行雄
JMP4からのユーザで,SASもJMP以前から使っています.以前勤めていた会社では,各種のJMPを用いた統計教育を行いつつ,JMPの社内での普及活動を行ってきました.この成果は適宜,JMPer’sミーティングで紹介してきました.定年退職後は,自営業的コンサルティング会社を設立して活動を続けている.最近,日本の多くの学問分野(臨床統計を除く)における実データの統計解析能力が集団的に衰退しつつあることを実感しています.私にとって実験計画法は,統計の理論の学習,実務での実践のために欠かせないものでした.今回のテーマは,実験例数の設計に関連するテーマでありますが,今回,直面したのは,過去のラテン方挌による実験データの残差の平均平方和の平方根RMSEを用い,実験例数を固定した新たなラテン方挌実験に対する最小検出感度MDDを実験研究者自身が推定できるようにとの課題でありました.JMPのスクリプトで使用できるt分布関数は,非心t分布関数を含んでいるので,それを使えばできるとは言い難い.幸い,DOEの「標本サイズエクスプローラ」の使い方を工夫すればできることを見いだせたことは,嬉しいかぎりである.