株式会社村田製作所 シニアインストラクター 濱口 勝重
Plackett-BurmanのL12直交表は11因子という多くの因子を取り上げつつ、実験数は12回と非常に少ない実験計画である。それゆえスクリーニング実験でよく用いられており、統計モデル解析では交互作用は解析できず主効果のみを評価する。しかし、実験としては様々な組み合わせを実施しており、3因子の組み合わせの網羅率は100%、4因子組み合わせの網羅率は約75%であり組み合わせ評価という観点でも効率の高い計画表である。この組み合わせ評価を利用して、成功率の高い実験計画を作る方法を提案し、多くの事例が出てきた。本発表では代表的な3つの事例を用いて、技術力を実験計画に反映させることで、最短の実験数で結果を出す方法を紹介する。3水準実験で実験数が多いと悩んでいる人に、ぜひご覧いただきたいと思います。