レベル：初級
【発表者】
トヨタ自動車九州株式会社 TQM推進室 主幹 則尾 新一
【発表概要】
新入社員向け研修の中で、評価が最も低かった「SQC入門」に対して、「粘土製造演習」という模擬モノづくりを通じて、座学で学んだ内容を実践することで、多くのことを習得できるように設計された事例を紹介します。
1. モノづくり（QMS的観点、プロセス）
2. モノづくりに必要な組織と役割（人）
3. モノづくりの要素（5ME）
4. モノづくりの指標（KPI）
5. ばらつきと可視化（SQC）
6. トヨタの仕事の仕方（問題解決8Step思考）
7. チームワーク
8. 発表
受講生の声
- 「実務に近いモノづくりの流れを体験でき、本業務で自分が果たすべき役割の理解につながりました。」
- 「全員で役割を決め、それぞれが検討しながら最終的な製品を完成させ、問題点を洗い出すことができ、実際の業務でもSQCを活用できる有意義な講義だと感じました。」
- 「モノづくりの流れを原価などの費用面で考えるのは興味深かったです。」
- 「同期と議論や相談、協力しながら作業でき、非常に理解が深まりました。」
- 「各グループの発表に対するフィードバックを聞くことで客観的な目線で学べました。」
また、この演習を聴講した先生が小学生向けにカスタマイズした例もあり「モノづくりはヒトづくり」の参考になる内容です。
【発表者プロフィール】
1967年 福岡県 生まれ
１．主な業務経歴
約20年間、豊前東芝エレクトロニクス（株）及び（株）東芝に勤務。①光半導体製品技術者として開発～品質保証「ものづくり全体業務」②社内講師/シックスシグマ実践＆指導者/勉強会主催など「人と場づくり」③品質管理システム(ISO9001/TS16949)の構築/社内外監査など 「しくみづくり」などに従事。
約15年間、トヨタ自動車九州（株）及びトヨタ自動車（株）に勤務。①
新入社員研修/階層別研修/問題解決思考指導など社内の「人づくり」②SQC/ML推進（企画/テキスト作成/講師/実践支援/啓発）など社内（現場～技術者）/トヨタＧ/地域の「人としくみづくり」③AI専門部会/制約理論コミュニティ立上/主催「場づくり」などに従事。
２．資格など
①元シックスシグマ グリーンベルト/ブラックベルト
②元AIAG公式 ISO/TS16949サプライヤ監査員
③QC検定1級
④トヨタグループSQCアドバイザ/DS実践道場師範
⑤大分県QC企業会アドバイザ
⑥日本品質管理学会誌「品質」Vol.49, No.2, 2019寄稿
トヨタ自動車九州（株）における「機械学習の人材育成・教育」の取り組み
⑦日本品質管理学主催 第10回科学技術教育フォーラム講演
「トヨタ自動車九州における粘土を教材とした問題解決とデータサイエンス」