cancel
Showing results for 
Show  only  | Search instead for 
Did you mean: 
Choose Language Hide Translation Bar
鹿児島県茶市場画像解析データによる産地内一番茶荒茶特徴のトレンド_富濵 毅(2021-JA-PO-P6)

レベル:初級


【発表者】

富濵 毅, 鹿児島県 鹿児島地域振興局 農林水産部 農政普及課 日置市駐在 技術専門員
小柳 希央, 鹿児島県 経済農業協同組合連合会 茶事業部
佐藤 昭一, カワサキ機工株式会社 営業部 九州支店

 

【発表概要】

鹿児島県茶市場では,荒茶品質改善を目的に,入札される荒茶の外観と水色がデジタルカメラで撮影され,その画像のテクスチャー解析や色度解析から得られる外観7項目,水色3項目の数値は,単価や画像とともにスマートフォン等で各農家に提供されている。今回,これらの情報の活用を目的に,日置市管内の1,221点の画像データをJMPにより解析した一番茶荒茶特徴のトレンドを紹介する。
主成分分析の結果,荒茶特徴は外観項目による成分1,水色項目による成分2で71.5%説明できた。モデルのあてはめにより,荒茶単価の変動に最も影響が大きかったのは入札日と品種で,これに荒茶項目の外観色合(色相角度:h)と水色色合(h)を加えた4要因で単価変動の83%を説明できた。2021年の単価はいずれの工場も高く,モデルの予測単価と実測値との残差から,モデル要因以外に単価に影響する工場特徴が存在することが示唆された。

2021年の外観色合は120~140の範囲にまとまり,水色色合は100以上が増加し,それらの単価が高かった。また,3カ年で単価が上昇している品種と低迷している品種があり,品種ごとの単価モデルにより改善すべき荒茶項目が特定でき,摘採・製造における指導点が示された。


【発表者プロフィール】

1993年九州大学農学部卒
1995年九州大学農学研究科卒
1995年(財)電力中央研究所入所
1997年同研究所退所
1998年鹿児島県庁入庁