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欠測値がある直交表の解析における線形モデルの活用 -現行水準と最適水準の差の95%信頼区間の推定を例にして-_高橋 行雄(2021-JA-50MP-20)

レベル:中級

 

【発表者】
高橋 行雄, BioStat研究所株式会社 代表取締役


【発表概要】

伝統的な実験計画法は,直交表に限らず因子が互いに直交していることを前提に分散分析というシグマを用いた平方和の分解を主体にした解析法である.ただし,欠測値が発生した場合にこの方法が適用できないので,分散分析に対する理論的な枠組みを与えてきた「線形推定論」による解析を行う必要がある.しかし,解説している書物を見いだすことは困難である.

 

JMPの「モデルのあてはめ」は,欠測値がある直交表の解析にも対応しているが,直交表の解析の定番である「現行水準と最適水準の差の95%信頼区間の推定」をどのようして求めたら良いのであろうか.それらの誤差分散の推定のための「田口の公式」あるいは「伊奈の公式」は,JMPに組み込まれているのであろうか.どのような解析手順によって計算されているかを解説した書物なしに,JMPの結果をそのまま信頼して使うことは勇気のいることである.

 

そこで,L8直交表で欠測値が1つある場合について,Excelの行列関数を用いた解析方法を示し,JMPによる解析結果と対比することにより,「モデルのあてはめ」の計算原理の理解を深め,更なる応用ができるような基礎的な計算方法を示す.