新たな化合物Xを対象に対照群を含めた実験を行う際に,化合物Xの作用が陰性なのか陽性なのかを判定するため,検出できる最小の用量を過去の実験データから得られた二乗平均平方根誤差(RMSE)から推定される最小検出感度(MDD)を推定したい.各種の実験的研究における例数設計の問題のようではあるが,例数を固定した標準的な実験デザインを前提にした場合に,化合物Xが陰性であるか否かを過去の実験データから得られたMDDを参照することにより判定する課題と理解した.JMPのDOEに新たに追加された「標本サイズエクスプローラ」の使い方を説明することにより,実験研究者が手軽に複雑なMDDの推定が可能となると思われる.ただし,過去の典型的な実験は,4×4のラテン方挌実験で,新たな化合物Xに対しても同じ実験とした場合のMDDを過去の実験データから得られたRMSEから推定する方法はあるのだろうか.「実験計画法」は,一元配置を対象にしていて,ラテン方挌法はない.「独立二標本平均の検出力」を用い,分散分析表の残差の自由度と同じになるように二群の例数を調整することにより推定することができることを示す.
Presented At Discovery Summit Japan 2025
Presenter
Schedule
Friday, Nov 7
11:25-11:55 AM
Location: ROOM C
11:25-11:55 AM
Location: ROOM C
Skill level
Beginner
- Beginner
- Intermediate
- Advanced