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質の高い実験データ収集のアプローチ

従来からあるコンジョイント分析は、実験形式のデータ収集に基づくデータの分析手法であり、製品やサービス開発、マーケティング戦略などの分野で広く活用されている。コンジョイント分析では、質的因子を用いて実験が行われることも多く、その場合、施策設計の柔軟性が乏しくなってしまうことなどが課題となる。そこで本研究では、従来のコンジョイント分析の課題を達成できるよう工夫された仮想実験により、組み合わせ効果(交互作用)や2次項を見逃さない実験データの収集を行う。

また、実験データの主な評価方法には、(A)得点法や(B)順位法があるが、本研究では(C)階差按分法を提案する。さらに、アンケート調査と比べて実験データの収集には時間と手間がかかるという課題に対応するため、動画や電子ファイル、インターネットを活用して、完全にオンラインで実験データを収集することを試行する。

本研究では、①直交計画ではなく予想模型表を活用した最適計画、②階差案分法による評価、③オンライン実験を取り入れた仮想実験事例に基づき、従来の課題を達成し、質の高い実験データを収集するためのアプローチについて議論する。