スペクトルデータの分析で「前処理」の重要性を感じた事例
先日、日本のお客様向けに「JMPによるスペクトルデータ/クロマトグラムデータの多変量解析」というタイトルのセミナーを実施しました。 このセミナーは、タイトルの通りスペクトルやクロマトグラムデータを扱うニッチな内容だったため、参加者は少ないだろうと勝手に思っていました。しかし、想像を大きく覆すほどの多くの方にご参加いただきました。有難い限りです! セミナーの中では、主に以下のラマンスペクトルのデータを扱いました。 分析の目的 ウコン中に含まれる鉛の含有量をラマン分光法(散乱モード)を用いて定量するためのモデルを開発する スペクトルデータの概要 鉛濃度が異なるように調製された42種類のウコンを含む試料を準備鉛の濃度によって、A~Fの6つのグループ(各グループ7つの試料)に分類 以下の図は、42種類の試料のラマンスペクトルデータを「グラフビルダー」を使って視覚化したものです。...