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可搬型医療機器の修理費用予測とその活用について ~MCF(平均累計関数)の活用~

公益財団法人筑波メディカルセンター 筑波メディカルセンター病院 臨床工学技士 上條 秀昭

 

我々、臨床工学技士の業務の一つとして、病院内で稼働している可搬型医療機器の保守・点検がある。
本来、医療機器は添付文書や取り扱い説明書に記載されている耐用期間内で運用することが望ましいが、修理を繰り返しながら長期間運用されることもある。今回、分析対象の機器は「小型Infusion Pump」36台である。当院では、主に、疼痛緩和のため持続的に麻薬を投与する目的で用いられる。患者自身が携帯して使用することが多く、医療従事者側で管理が完結するものではない。落下や強い衝撃により「エラー」が発生することが少なくない。作動履歴が残る仕組みとなっており、異常に伴う「修理・点検
依頼」のたびに、履歴調査を行っている。調査に時間が掛かるため、業務負担となっていた。また、修理費用が高く、その頻度も多いことが経験的に分かっていた。我々は、買ったら終わりではなく、次回の更新時期についても合わせて検討するべき問題と考えている。問題は、リスクと経費のバランスである。予算獲得のためには、合理的な根拠を示さなければならない。今回、修理履歴を基に、年間推定修理費用を予測した。フィールドデータでの修理費用予測とその活用について報告する。