レベル:初級
コイルの開発にはCAEまたは磁気回路シミュレーションを使用した電気特性の設計が行われている。
この設計をJMPの実験計画(SpaceFilling計画)とモデル作成(Gauss過程モデル)、JMP予測プロファイルのシミュレータ機能を使い、工程能力指数(Cpk)の最適化を行うことで、設計時間の短縮とロバスト設計による高品質製品設計を目指した。
しかし、実験計画の因子範囲が広いと製品仕様範囲に実験点が少ない場合があり、推定精度に課題があることが分かった。
そこで、効率的に推定精度を向上するため、第一段階では広範囲で最適値を求め、第二段階では第一段階の最適値付近に範囲を絞り込んで最終的な最適化を行う、二段階設計を検討した。
この手法により、より高精度で最適設計値を得ることができた。
東光株式会社にてデバイス開発のプロセス業務等を経験したのち、大規模解析等のシミュレーション業務に携わる。
・社外発表例
1.伊藤一洋(東光),井田浩一(東光),池寛子(東光),高橋政幸(東光),河瀬順洋(岐阜大),山口忠(岐阜大),加藤大地(岐阜大),塚田彰太(岐阜大),福井義成(海洋研究開発機構),西川憲明(海洋研究開発機構),大規模数値解析によるコイル損失低減技術の開発,平成27年度地球シミュレータ産業戦略利用プログラム利用成果報告書 page.101-109 (20160331)
2.河瀬順洋(岐阜大),山口忠(岐阜大),伊藤一洋(東光),高橋政幸(東光),池寛子(東光),三舩洋嗣(村田製作所),磁性粉をランダムに充填したソレノイドコイルの三次元有限要素解析,平成30年電気学会全国大会
3.河瀬順洋(岐阜大),山口忠(岐阜大),伊藤一洋(東光),高橋政幸(東光),池寛子(東光),三舩洋嗣(村田製作所),扁平磁性粉入りソレノイドコイルの三次元非線形有限要素解析,平成31年電気学会全国大会
現在は株式会社埼玉村田製作所のモールド材料技術開発部に所属し、コイル商品に関連したシミュレーション業務に従事している。
※動画の公開、資料の配布はございません。