レベル:初級
鹿児島県茶市場では,荒茶品質改善を目的に,入札される荒茶の外観と水色がデジタルカメラで撮影され,その画像のテクスチャー解析や色度解析から得られる数値は,単価や画像とともにスマートフォン等で各農家にフィードバックされている。昨年,本サミットでこれらのスマート情報を活用した一番茶荒茶特徴のトレンドを紹介した。今回は,荒茶単価に影響の大きい水色色合(水色色相角度h)に注目し,茶エ場の品質管理という視点から,JMPの管理図とモデルのあてはめ等を用いて,水色色合の変動要因を検討した。その結果,荒茶水色は,品種特性や各生産者の肥培管理に加えて,生育期間中や製造日の気象条件に影響されることが示唆された。今後は,これらの情報をふまえ現場での摘採・製造における指導に生かしてゆく。
1994年九州大学農学部卒
1996年九州大学大学院農学研究科卒
1998年鹿児島県入庁