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経営視点を考慮した機械加工の多特性最適化

目白大学 経営学博士課程 小川 昭
慶應義塾大学 客員教授 高橋 武則

 

機械加工では3次元形状や表面性状を最適化することが重要である。これら多特性を最適化するとき、品質、コスト、生産性などの技術的視点だけでなく、企画、設計、製造、営業などの経営的視点も重要である。経営的視点では社内を含めたステークホルダーとの合意形成が重要であり、加工メカニズムの解明と加工モデルの構築および可視化が課題である。加工メカニズムの可視化では実験の計画から解析までをシームレスに行うために解析ソフトを活用するがJMPはその機能を備えており、さらに最適化の機能も充実している。適切な制約条件を設定し、ステークホルダーとの合意形成を図りながら最適条件を探索することは、経営的視点を考慮した取組である。

本ポスターセッションでは、高脆性材料であるガラスに直径1mmの微小穴をあける機械加工工程を取り上げる。JMPで応答局面計画を作成し、実験で得られたデータを非線形回帰で解析し、形状および性状を統計モデルで記述した後、数理計画法により最適解を求めた。このとき経営視点を取り入れステークホルダーとの合意形成を図りながら最適化を達成する方法論を提案する。